台湾TSMCは、14日に開催した投資家向け説明会で、半導体サプライチェーンで過剰な在庫が見られるとの見解を示した。原因としては、PCやスマートフォン分野で、需要が縮小傾向にあることが原因だとしている。同社では2023年前半まで数四半期にわたって在庫調整が続く可能性があるとしており、2022年中に生産能力を高めるため400億米ドル以上を投じる拡張計画を縮小することも決めた模様(Phone Mania、Yahoo!Finance、EE Times Japan、GIZMODO)。
この一環としてNVIDIAが次世代GPU「GeForce RTX 40」シリーズ用のウェハーを発注しすぎたことから、生産量を減らそうとTSMCと交渉をしようとしたとの報道もある(VideoCardz.com、GetNavi web)。また過去記事で取り上げたIntelが第14世代CPUであるMeteor Lakeの製造が遅延するとの話も影響している可能性がある。
一方でデータセンターと自動車関連の需要は堅調とのこと。同社はこちらの分野に生産能力を再配分しているという。なお生産能力の逼迫に関しては2022年を通して続くと予想しており、通年の成長は米ドルベースで30%台半ばに達するとしている。
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Source: スラッシュドット