理化学研究所などの国際研究チームは5日、ゴキブリの「サイボーグ化」に成功したと発表した。昆虫尾葉に接続した刺激電極へ刺激信号を入力することで、指示した方向に曲がらせられることを実験で確認したという。昆虫の寿命が続く限り、電池切れを心配することなく稼働可能であることから、災害現場の調査など、人が入れない危険なエリアなどでの活躍が期待できるとされる(理化学研究所、朝日新聞[動画あり])。
サイボーグ昆虫を無線で長時間制御し、環境データを取得するには、10ミリワット以上を生成できる太陽電池が必要だった。しかし大型化すると昆虫の運動能力を損なうことから、新たに厚さ4マイクロメートルの極薄の太陽電池を開発、無線通信装置を備えた新規開発のバックパックを背負わせた。このバックパックは、弾性ポリマーを3Dプリントして作製、昆虫の個体間の違いに関係なく完全にフィットさせることができ、繁殖環境において1か月後でも接着が維持できるという。
| ITセクション
| テクノロジー
| バイオテック
| バグ
| IT
| ロボット
|
関連ストーリー:
人工培養した「ミニ脳」にゲームをプレイさせることに成功、AIよりも早く操作を学習
2021年12月28日
ムーンショット型研究開発制度、気象制御技術やテレパシーのように伝える技術が候補に残る
2021年01月22日
生殖器官のがん治療に向けた「精子型ロボット」
2017年04月20日
自民党、「現役世代」を70歳までとする方針をまとめる
2017年04月17日
イーロン・マスクが脳と電子機器を接続する技術を開発する会社を設立
2017年03月29日
Source: スラッシュドット