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日本感染症学会と日本化学療法学会、「ゾコーバ」を緊急承認すべきだったと提言

塩野義製薬が開発したCOVID-19軽症者向け飲み薬「ゾコーバ」の緊急承認が厚生労働省の審議会で見送られたことは以前取り上げたとおりだが、これに関して日本感染症学会と日本化学療法学会は2日、医療が逼迫している状況を考慮して柔軟に審議して承認すべきだったとの提言をおこなったという(日本感染症学会日本化学療法学会産経新聞)。

提言は4項目に分かれており、一つは早期診断・早期治療を可能にするため希望する国民が容易に診断・治療を受けられる体制が必要だというもの。二つ目は現在使⽤可能な内服薬は適応に制限があることから、ハイリスク患者以外の軽症者にも投与できる抗ウイルス薬の臨床現場への導入が必要という点。

三つ目は新たな抗ウイルス薬の臨床試験において、抗ウイルス効果は主要評価項目の一つであり、COVID-19変異株の出現に伴い、臨床所見が大きく変化していることから、抗ウイルス効果を重視して審議すべきだという点。最後に、救急医療は崩壊しつつあり、早期にウイルス量を低下させる抗ウイルス薬への緊急承認制度の適用、もしくは承認済みの抗ウイルス薬の適応拡大を真剣に検討すべきという内容になっている。

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Source: スラッシュドット