ガジェット

CAPTCHAの問題を解くために人類は毎日500年分の時間を無駄にしている

旧聞に類する話題ではあるが、オンラインサービスのボット対策などのために使用されている「CAPTCHA」認証だが、Cloudflareのブログによると、CAPTCHAは多くのユーザーの時間を無駄に奪っているのだそうだ。同社の調査によれば、ユーザーがCAPTCHAのチャレンジを完了するのに必要な平均時間は32秒。世界には46億人のインターネットユーザーがおり、一般的なインターネットユーザーは、10日に1回はCAPTCHAの捜査を求められる状況に遭遇しているという(Cloudflare)。

このためインターネットサービスに自分が人間であることを証明するために、人類は単純計算で毎日500年分の時間をCAPTCHAに費やしているとしている。またCAPTCHAは画面サイズが小さいと識別が困難、視覚障害を持つ場合は(音声機能はあるが)クリアが難しい、消火栓の色や形状、タクシーの色などは地域や文化によって違いがあることから、特定の英語圏の国以外の人がわかりにくいといった問題があるとしている。なお、同社はこの問題への対策としてWebブラウザに標準的に採用されている「WebAuthn」とCloudflareによって信頼されたハードウェアキーを用いることで人間の認証を行うシステムの実験を行っている。

すべて読む

| ITセクション

| セキュリティ

| ソフトウェア

| ボットネット

| インターネット

| IT
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

GoogleのreCAPTCHAの対抗馬「hCaptcha」、外的要因もあって市場シェア15%に
2020年11月30日

CAPTCHAを悪用してセキュリティ機構を回避するマルウェアが登場。マイクロソフトが警告
2020年06月25日

チケット販売サイト「e+」、ボット対策の導入によりチケット自動購入ボットをほぼ殲滅
2018年12月30日

「人間には突破できないCAPTCHA認証」を人力で突破しようと挑戦する人達
2018年02月14日

Googleが新型CAPTCHAを開発
2014年12月05日

Googleストリートビュー向けの画像認識アルゴリズムを使うと非常に高い精度でのCAPTCHAを解読できる
2014年04月21日

Source: スラッシュドット