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超極辛トルティーヤチップを食べた健康な14歳の少年が死亡、トウガラシの辛さは致死量に近付いているのか

headless 曰く、

米マサチューセッツ州ウースターの健康な 14 歳の少年が 1 日、世界一辛いトウガラシで味付けしたトルティーヤチップ 1 枚を食べて数時間後に死亡したそうだ
(The New York Times の記事
Ars Technica の記事)。

少年の母親は学校から息子の体調が悪いと連絡を受けて自宅へ連れ帰ったが、およそ 2 時間後に少年は意識を失い、病院に運ばれたものの死亡した。少年は母親に対し、「2023 Paqui One Chip Challenge」というトルティーヤチップを食べたと話していたという。

このチップはドクロと蛇をデザインした棺桶型の箱に 1 枚だけ入っており、現在最も辛いトウガラシとしてギネス世界記録に認定されている Carolina Reaperと、トップ 10 に入る辛さの Naga Viper で味付けされている。「Challenge」という名前の通り、食べてから水などを飲まずに我慢する様子をソーシャルメディアに投稿する、という趣旨の製品だ。まだ検視の結果は出ておらず死因は不明だが、母親はチップが息子の健康を危険にさらしたと信じているとのこと。

ギネス世界記録の Carolina Reaper の辛さは平均およそ 161 万スコビルだが、最大で 220 万スコビルに達するという。Naga Viper はおよそ 140 万スコビル。Carolina Reaper の開発者は 300 万スコビルを超える Pepper X も開発している。標準的なトウガラシスプレーが 200 万 ~ 500 万スコビルであり、世界一辛いトウガラシのカプサイシンは致死量に近付いている可能性もあるという。Carolina Reaper を食べたことによる可逆性脳血管攣縮症候群 (RCVS) の症例も報告されている。

チップを販売する Paqui では大人が食べるためのものだとパッケージに記載しており、食品としての安全性に問題はないと認識しているという。それでも注意書きを守らずに食べてしまう未成年者は多く、体調不良の報告も今回が初めてではない。このような事態を受け、7 日に販売中止と店頭からの回収を発表した。

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Source: スラッシュドット