フランスでは毒キノコによる中毒が急増しているそうだ。フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)によれば、2023年8月にはキノコ中毒の感染者数が2022年の同時期の2倍に増加、8月1日以降は250件以上の中毒が報告されているという。ANSESによれば、原因はフランスの一部地域で降雨となった日が多かったことが影響しているという(Libération、国末憲人さんのポスト、The Guardian)。
またこれに加えて収穫者の知識不足も指摘されている。とくにスマートフォンのキノコ認識アプリケーションが原因で、食用種と有毒種を取り違える事例も多いという。2022年に毒物管理センターで記録された1923件の中毒のうち、30人がスマートフォンの認識アプリケーションを使用していたとANSESは述べている。
また悪いのはアプリだけではなく、Amazonで販売されているキノコガイドなども影響しているという。The Guardianが米国の専門企業の協力を得てAmazonで販売されているキノコガイドを調査したところ、そのうちのいくつかは完全に人工知能によって書かれたものだったと述べている。このため中には食用かどうかを識別する部分で致命的な誤記もあったりしたようだ。
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Source: スラッシュドット