ASCII.jpの記事によると、データセンターの見学に招待される記者らは、記事執筆においての制約が多く、とくに所在地の公開や撮影に関しては強い制限があるという。一部のデータセンター事業者は情報公開に寛容ではあるものの、条件が複雑すぎて、事実上撮影は無理なことから、広報から提供された写真を使うことも増えたという(ASCII.jp)。
とはいえ、実際には秘匿すべきデータセンターの所在地はググれば簡単に出てくる。またタクシーで「●●のデータセンターまでおねがい」と言えば、特段住所を言わなくても黙って連れて行ってくれるなんて話も普通にあるとのこと。
記者らは仕事柄データセンターを自然な存在として受け入れられるが、一般の人から見た場合、これらの設備はセキュリティの厳重な「窓のない、なぞの巨大建築物」と感じられるのではないかと指摘する。記事では知識の無い高齢者がデータセンターの設備を見た場合、不審に思うだろうとし、情報の閉鎖性が一般の人々に対するデータセンターへの認知や理解を妨げていると指摘している。
セキュリティなどの面から、将来的なデータセンターの地方分散が謳われているが、その際にはGoogleの印西データセンターのように見た目からGoogleらしさをアピールして、より理解されるために外見をわかりやすくすることが重要なのではないかとしている。
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Source: スラッシュドット