半導体メーカーのTSMCは、6月30日に開催された記者説明会で、日本でのビジネス状況についての報告をおこなった。それによると、TSMCジャパンの売上高は2022年に38億ドルに達し、地域別で最も売上高が伸びたのは日本だったという。日本へのウエハーの出荷枚数も増加しており、2022年には約130万枚に達しているとのこと(EE Times Japan)。
TSMCの2023年第1四半期(4~6月期)売上高は167億2000万米ドル。そのうち5nmが31%、7nmが20%を占めるという。TSMCは現在、最先端プロセスとして3nm世代の「N3」を量産しており、2023年後半にはN3の派生プロセスである「N3E」を展開する予定。日本での工場についても言及された。TSMCは現在、米国と日本の熊本で工場の建設を進めている。日本での最先端プロセス施設の建築に関する質問も出たが、最先端プロセスの工場を建設する可能性を除外しないとしつつも、まずは公表している28/22nm、16/12nmの生産ラインを適用した第1工場の立ち上げに集中すると述べている。
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Source: スラッシュドット