ギリシャのアリストテレス大学の研究者チームは、宇宙では揚げ物を作ることができないかもしれないと考え、欧州宇宙機関(ESA)と共同で、微小重力環境で揚げ物を作ることが可能かどうかの実験を実施したという(Is frying possible in space?、ナゾロジー)。
研究チームは、揚げ物のサクサクとした触感を得るためには、食材の表面や衣の水分を油で揚げる際、水蒸気を引き離すことが重要であると考えた。しかし、微小重力環境では水蒸気の泡が食材の表面に付着してしまい、表面から水分を抜くことが難しくなる可能性があるとみていたという。
そこで、研究チームは航空機による落下で微小重力環境を作り出し、フライドポテトができるかを実験した。実験では、装置内に加熱した油とジャガイモを入れ、ハイスピードカメラで水蒸気の泡の挙動を観察。その実験結果から、微小重力環境でも水蒸気の泡がジャガイモの表面から剥がれ、揚げ物が成功することが判明したという。この研究により、宇宙のような微小重力環境でも揚げ物が可能であることが証明されたとしている。
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Source: スラッシュドット