カナダで家畜の豚とイノシシを交配させた「スーパー豚」が野生化し、広範囲に生息するようになってしまっているという。このスーパー豚は知能が高く、雪の下にトンネルを掘って寒い気候を生き抜くことができたり、大きいもので300kgにもなる巨体を持っていたり、人間の行動を察知すると夜間に活動するといった行動ができる。このため捕まえにくく、作物や家畜に被害を与える重大な脅威になっているとのこと(Field & Stream、GIGAZINE)。
カナダでは1995年以前はほとんど野性に豚はいなかったそうだ。しかし2000年代初頭に養殖イノシシの市場が縮小、囲いから逃れたり解放されたりした後に繁殖するようになったらしい。それから10年かけて、範囲も数も大幅に増加している(増加傾向を示す動画)。なお米国北部に侵入する恐れも高まっているとのこと。この調査をおこなったカナダの野生豚研究プロジェクトのライアン・ブルック氏は「根絶が可能だという希望は潰えました」と述べている。
| 地球
| バイオテック
|
関連ストーリー:
東京新聞のカラス肉の刺身を食べるコラムが物議。厚労省もコメントを出す
2023年03月14日
スイス・ジュネーブ警察、ワシによるドローン撃退計画を中止
2022年11月12日
PIEZO1が個体の運動能力を向上させることを発見。マウス実験で効果
2022年06月07日
コロンビアの麻薬王が 1980 年代に飼っていたカバ、野生化して繁殖
2021年10月24日
オーストラリアの野生オウム、食料探しのためゴミ箱を開ける文化が広がる
2021年08月17日
Source: スラッシュドット