米ブリガムヤング大学(BYU)などの研究によると、iPhoneのNight Shiftに睡眠改善効果はみられなかったそうだ(BYUのニュース記事、 Ars Technicaの記事、 Mac Rumorsの記事、 論文アブストラクト)。
AppleのOSが搭載するNight Shiftは、寝つきが悪くなる可能性のある夜間のブルーライトを弱めるため、日の入りの時刻になると自動的にディスプレイを暖色系の色相に切り替える機能だ。AndroidやWindowsなどApple以外のOSにも「ナイトモード」「夜間モード」などという名称で同様の機能が搭載されている。
研究の被験者はiPhoneを所有する成人形成期の167名(18~24歳、女性71.3%)。就寝1時間前のiPhone使用に関する3つの条件(Night Shift有効/Night Shift無効/携帯電話を使わない)をランダムに割り当て、被験者が腕に着用した加速度計で睡眠状態を7晩にわたって測定している。
その結果、Night Shiftの有効/無効による顕著な違いはみられなかったという。睡眠時間が平均6.8時間以上の被験者に限定すると携帯電話を使用しない条件で最も睡眠の質が高くなったが、6.8時間未満の場合は3つの条件で差が出なかったとのこと。
つまり、睡眠が不足がちの人にとっては就寝前に携帯電話を使っても使わなくても、Night Shiftが有効でも無効でも同じということになり、常に睡眠時間が十分な人にとってはNight Shiftを使用するよりも携帯電話を使用しない方がいいということになる。
個人的には赤みがかったナイトモードの画面を見ていると疲れるので使用していないが、スラドの皆さんはナイトモードを使っているだろうか。使っていて何かいいことがあったかどうかなどもコメントしてほしい。
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Source: スラッシュドット