東京大学らの研究チームは13日、塩を通さないフッ素ナノチューブを開発したと発表した。海水を濾過して飲料水を作り出す用途などに使われる水処理膜の次世代版の実現につながる可能性がある(東京大学リリース、ニュースイッチ)。
新たに開発されたフッ素ナノチューブは、内壁がテフロン表面のようにフッ素で密に覆われており、塩を通さないが水は高速に流すことができるという。水処理膜の能力をあげるための基礎研究では、これまで「アクアポリン」が注目されてきたが、新たに開発されたフッ素ナノチューブでは、その塩は通さない上にアクアポリンの4500倍の速度で水を透過させることができたという。これまでにない圧倒的なスピードでの塩水の脱塩が実現可能になったとしている。
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Source: スラッシュドット