ガジェット

米サンフランシスコ市警の自律走行車対応規定、自律走行システムのデータを捜査で活用することにも言及

headless 曰く、

4 月に誰も乗っていない自律走行車を停止させた際のやり取りが注目を集めた米サンフランシスコ市警 (SFPD) だが、Motherboard が情報公開請求で入手した文書 (PDF) によると、警官は既に自律走行車への通常の自動車とは異なる対応を指示されているようだ
(Motherboard の記事
The Register の記事)。

警官が自律走行車に対応する際に注意すべき基本的なポイントとしては、警察官に限らず一般市民も含めて自律走行車とのやりとりは録画・録音されていること、(自律走行車を運用する会社では) 人間のスタッフが車両を監視しており、窓を開けて (車内の通信機器で) コミュニケーションできるようにするので緊急の問題がない限りドアを開けようとしないこと、法執行上の必要がない限り走行中の自律走行車を停止させないことが挙げられている。

また、交通違反時の対応や故障時の対応のほか、捜査での活用にも触れている。つまり、自律走行車は連続的に周囲の状況を記録しており、この記録が捜査に役立つ可能性があるということだ。既に実際の捜査でも数回、証拠となる可能性のあるデータにアクセスしているという。

自律走行車を「走る監視カメラ」として活用する試みはアリゾナ州でも行われており、EFF などは市民監視の強化につながるなどと懸念を示している。一方、Waymo は令状がなければ捜査機関の要求に応じることはなく、個人を特定可能なデータを収集してもいないなどと述べたという。Cruise は道路を安全にするという共通の目的のために法執行機関と緊密に連携しているとし、公共の安全に必要な場合は自主的に情報を共有することもあると述べたとのことだ。

すべて読む

| YROセクション

| 犯罪

| 人工知能

| アメリカ合衆国

| YRO

| ロボット

| 交通

| プライバシ
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

もしも交通違反で警官が停止させた車に誰も乗っていなかったら
2022年04月13日

米カリフォルニア州裁判所、州の情報公開法で Waymo の企業秘密を公開しないよう事前差止命令
2022年02月26日

米カリフォルニア州自動車局、Tesla 車の「完全自動運転」を自律走行車規制の対象にする考え
2022年01月15日

Waymo の自律走行車、手動運転中に人身事故
2021年12月19日

超音波で自動運転自動車の物体検出を誤らせる「ポルターガイスト」攻撃
2021年06月20日

Source: スラッシュドット