あるAnonymous Coward 曰く、
SCSIという規格を知っているだろうか。Small Computer System Interfaceの略で、それまでのSASI(Shugart Associates System Interface)というシュガートさんが作った規格がデファクトだったのを、ANSIが標準化したものである。主にHDDに使われる規格だったが、今ではスマホでも使われている(UFS(Universal Flash Storage。Unix File Systemじゃないよ!)が、SCSIのコマンドでやり取りしている)。
「SCSI Roadmap for the Future」という2001年の内部資料(日本では俗に死海文書と呼ばれる)には、「ムーアの法則に打ち勝つためには、SCSIも2年に2倍のペースで高速化を続けなければならない」と、2021年までのロードマップが記載されていた。
シュガートさんが創業したSeagate内部では2年に2倍のシュガートの法則と呼ばれており、2001年のUltra SCSI 320(320MB/s)、2003年のUltra640 SCSI(640MB/s)と、順調にロードマップ通りに新しい規格がリリースされてきた。
その後もロードマップ通りに、Ultra1280、Ultra2560、Ultra5120と順調にリリースされており、もはや最近はインテルも言わなくなったムーアの法則を後目に、シュガートの法則はロードマップ通りに続けられ、ついに2021年、2001年時点で策定されたUltra SCSI最終規格のUltra327680がリリースされたという。
数字が大きすぎる?と思う方もいるかもしれないが、20年の歳月は長く、Ultra327680 / Ultra320 = 1024 = 2^10であり、ロードマップ通りなことがわかるだろう。
| エイプリルフール
|
関連ストーリー:
D-Sub端子やコンセントを模したLightningケーブルカバーに「ビッグサイズ」登場、SCSI版は原寸大
2020年04月28日
Seagateが容量60TBの3.5インチSSDを発表
2016年08月12日
Linux開発者向けMLに大きなパッチを送るにはどうすれば良い?
2015年09月02日
Source: スラッシュドット