Twitter上で「小麦粉で洗車すると水垢がめっちゃ落ちるらしい」というツイートが話題になっていたようだ。このツイートは実際に小麦粉で洗車したところ、自動車の撥水コーティングまで落ちたとする内容で、その様子はまとめサイトなどでも紹介されている。これに対して、れい(猫耳の専門家)氏は小麦粉を使った洗浄効率は実際に高いとしながらも、小麦粉を使用した洗車が環境に非常に問題があることを指摘している(話題の画像、れい(猫耳の専門家)氏のツイート)。
それによると、この洗車方法はとても環境負荷が高いのだという。洗車に関する話題のもとのツイートでは500ccに8g程度の小麦粉を溶いている。この小麦粉を分解するためには、酸素が6L、8.5g必要。1Lで考えると17g/L、17000mg/Lとなる。これ分解するのに必要な酸素量を化学的酸素要求量(COD)と呼ぶという。これは工場排水の指標としても用いられている。洗剤を使った場合のCODは20mg/Lなのに対して、小麦粉を用いた洗車の17000mg/Lというのが非常に高いことが分かるとしている。なお同氏によると、日本のCODの一般排水基準は160mg/Lであるそうだ。
| 地球
| サイエンス
|
関連ストーリー:
東大、アクリルと水だけでガラスやシリコン表面の平坦化する技術。低コストで実現
2022年03月11日
ウィキメディア財団に対し暗号通貨による寄付の受け入れ停止を求める声が上がる
2022年01月19日
日本ハム、ソーセージ「シャウエッセン」の巾着型包装を変更へ。包装削減のため
2022年01月17日
イケアがアルカリ乾電池の販売を終了へ。環境のため充電池への切り替えを推奨
2021年07月05日
JERAとIHI、石炭火力発電機に大量のアンモニアを混焼する実証事業
2021年05月28日
レジ袋の有料化に合わせてなぜか対象外のはずの紙袋も有料化へ
2020年11月19日
Source: スラッシュドット