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Tencent、中国向けモバイルゲームで顔認識技術を用いた未成年者のプレイ時間制限を正式に開始

Tencent は 5 日、同社の中国向けモバイルゲームで顔認識技術を用いて未成年者のプレイ時間を制限する「零点巡航」(真夜中の見回り) の正式サービス開始を発表した(Tencent の発表South China Morning Post の記事Ars Technica の記事The Next Web の記事)。

Tencent の中国向けゲームでは、2017 年に「王者荣耀」で低年齢ユーザーのプレイ時間制限が導入され、2018 年には顔認識技術を用いた未成年者検出機能のテスト全タイトルでの実名登録と未成年のプレイ時間制限が開始されている。しかし、登録時に親の身分証を用いて制限を迂回する行為も相次ぎ、昨年 6 月にはすべてのモバイルゲームで顔認識による未成年者検出を開始する計画を発表していた。

正式サービス開始後は、成人として登録されたアカウントが一定以上の時間ゲームプレイを続けると顔認識による認証が要求されるようになる。認証を拒否した場合や失敗した場合は健康的なゲームプレイのための指導が必要な未成年とみなされ、プレイ時間に制限がかかる。現在、王者荣耀のほか 60 以上のタイトルが顔認証に対応しており、今後さらに追加していくとのこと。6 月時点の 1 日平均ではログイン時に 580 万アカウント、支払い時に 28,000 アカウントで顔認証が必要と判断され、それぞれ 91.4% と 87% が指導の対象になっているそうだ。

また、親の携帯電話を無断で使った子供によるペアレンタルコントロール設定の解除を防ぐため、設定変更時には顔認証を必須とする「守護鎖」機能も導入したとのことだ。

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Source: スラッシュドット