オープンソースのオーディオ編集ツール「Audacity」が買収によりプライバシーポリシーが改訂され、その改訂内容からこれではスパイウェアだと非難する声が出ている。Audacityは5月にMuse Groupという多国籍企業に買収され、7月2日にAudacityの公式サイト上にプライバシーポリシーのドラフト案が提示された。その内容によれば、今後のAudacityのリリースバージョンでは個人情報が送信されるようになるという(Audacity デスクトップ版のプライバシーに関するお知らせ、GitHubでの反対コメント、窓の杜、Phone Mania)。
送信されるデータは以下の通りとなっている
- OSのバージョン
- IPアドレスとそれに基づくユーザーの国情報
- OS名
- CPU情報
- エラーコードとメッセージ
- BreakpadMiniDump形式のクラッシュレポート
- 法執行、訴訟および当局の要求に該当するデータ(存在する場合)
またすべての個人データは、欧州経済領域(EEA)のサーバーに保存されるという。その上でロシア政府や米国の外部弁護士と個人データを共有する場合があるとも記載されており、EUと米国・ロシアの規制当局の要求に応じて必要なユーザーデータを提出する可能性が示唆されている。この改訂が実施された場合、Audacityはスパイウェア化するという意見もあり、すぐにフォークするべきだとする意見も出ている模様。
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Source: スラッシュドット