ベルギー王立美術館の研究者がルネ・マグリットの絵画「La Cinquième Saison (5 番目の季節、1943)」を赤外分光法により調査したところ、下に女性の肖像画が描かれていることが判明したそうだ
(Ars Technica の記事、
Hyperallergic の記事、
Artnet の記事、
The Guardian の記事)。
マグリットは主に金銭的理由でキャンバスを再利用することが多かったという。ナチ占領下のブリュッセルで制作された「La Cinquième Saison」はルノワール期とも呼ばれる時期の作品で、フレームに収められた絵画をそれぞれ脇に抱えた 2 人の男性がルノワール風のタッチで描かれている。その下で見つかった肖像画はキャンバスを異なる向きで使用しており、頬杖をついた女性が描かれている。モデルが誰なのか明確ではないが、研究者はマグリットの妻ジョージェットの可能性が高いとみている。ただし、肖像画の色はわからないものの髪の毛の部分には薄い黄色の層があると分析されており、ジョージェットとは異なる金髪のモデルだった可能性もあるとのことだ。
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