米議会下院の民主・共和両党の超党派で構成されるグループは11日、Google、Apple、Facebook、Amazonの米IT大手4社、いわゆるGAFAの規制強化を目的とする法案を5本提出した。この改正案では、独占的な地位にあるプラットフォーム企業に対し、企業を買収する際には合法であることを証明する義務や自社の製品の優遇を禁止、競争上の脅威を持つ企業の買収禁止、データポータビリティの義務などが含まれている。場合によっては事業の売却を強いる内容のものも含まれている。これらは米国で2019年6月から行われた公聴会の調査の結果に基づいて起草されたものであるという(NHK、朝日新聞、産経新聞、WSJ、ITmedia)。
ITmediaの記事によれば、提出された法案は以下の通りとなっている。
- American Innovation and Choice Online Act[PDF]
- Platform Competition and Opportunity Act[PDF]
- Ending Platform Monopolies Act[PDF]
- Augmenting Compatibility and Competition by Enabling Service Switching (ACCESS) Act[PDF]
- Merger Filing Fee Modernization Act[PDF]
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Source: スラッシュドット