バンコク出身のカラーヌワット・タリンさんが、江戸初期の古い屏風などに使用されているくずし字を楷書に変換するアプリを開発したという。同市は源氏物語の研究をしている最中、くずし字が簡単に読めると便利だなと思ったとのことで、人工知能(AI)と画像認識技術を用いて開発を行ったという(読売新聞、ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター)。
アプリの名称は「みを(miwo)」で、屏風などに描かれているくずし字をタブレットで撮影。2秒ほどの時間で解析が行われ元の画像の上に緑色で現代の楷書表記される仕組みとなっている。原本の状態が良ければ90%以上の精度で認識できるそうだ。人文学オープンデータ共同利用センタの記事によると、みを(miwo)は国文学研究資料館が作成した「くずし字データセット」を学習していることから、江戸時代の版本のくずし字認識が得意だとのこと。現在Android版とiOS版を同時に開発しているとのこと。アプリストアで無料公開する予定だとしている。
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Source: スラッシュドット