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円安が進み一時1ドル144円台に。技能実習生などにも大きな影響

7日の外国為替市場で円相場が下落、一時は1ドル=144円台を付ける場面があったことが報じられている。6日に比べて2円以上、1週間では5円下落する急激な動きとなっている。これは1998年8月以来、24年ぶりの円安ドル高水準(日経新聞NHKテレ東BIZ[動画]読売新聞時事ドットコム)。

米欧の主要中央銀行が利上げに動く一方、日銀側は従来の超低金利政策を続けていることから円売り材料となっている。政府の鈴木俊一財務大臣は7日午前、こうした円安の動きに対して「最近の動きはやや急速で一方的だ」との認識を示した。松野官房長官も「このような動きが継続する場合には、必要な対応を取りたいと考えています」と発言したものの、即時介入を匂わせる内容ではなかったことから為替相場には影響を与えておらず、円安傾向が継続している状況にある。

こうした円安は日本で働く労働者にも影響を与えているという。日本農業新聞によると、農業分野を含む技能実習生ではベトナム人労働者の割合が多いとされているが、コロナ禍における厳しい水際措置や雇用停滞に加え、円安に伴う賃金目減りなどからベトナム人労働者の日本離れの兆候が強くなってきているという。元記事によれば、ベトナムドンに対し、円は年初から20%近く安くなっており、円建ての月給を本国へ仕送りすると目減りする状況にある。ベトナムの最低賃金は7月、5・9~6・1%上昇していることから、日本との格差が急速に縮小しているとしている(日本農業新聞)。

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Source: スラッシュドット