容易に解消しそうもない半導体チップ部品不足だが、チップを製造する設備で使用するチップにまで影響しているようだ
(9to5Mac の記事、
WSJ の記事)。
パンデミック初期に数か月だったチップ製造に使用する機器の納期は大幅に長くなっており、条件によっては 2 ~ 3 年かかることもあるという。たとえば、Advantest America のチップ部品テスト機器は納期が 2 倍以上に伸びているそうだ。同社のテスト機器は 25 万点ほどの部品を使用し、そのいくつかの供給が滞れるだけで製造が遅れるといい、納期は当分改善しないとみているとのこと。一方、Microchip Technology のマイクロコントローラーはチップ製造機器を含めあらゆる種類の電子機器で使われるが、チップ製造機器を優先すればそれだけ早くチップ不足が解消するというチップメーカーからの要望もあり、チップ製造機器のサプライヤーを COVID-19 パンデミック当初の医療機器メーカーと同様に最優先顧客として扱っているとのことだ。
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Source: スラッシュドット