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「マンボウは死にやすい」は日本独自のイメージ、生態は謎だらけ

マンボウ研究家で知られる澤井悦郎さんのツイートによると、国内で広まっている「マンボウは3億の卵を一度に産み2匹しか生き残りません」は日本固有の俗説であるらしい。同氏がインタビューを受けたWithnewsの記事によれば、マンボウがどれだけの卵を産むのか、またそこからどれくらいの数が成魚になるのかはまったくわかっていないという(Withnews牛マンボウ博士@仕事募集中[澤井悦郎さん]のツイート)。

誤解のきっかけは100年以上に『Nature』で発表された、Schmidt氏の論文で、ここには「マンボウの卵巣内に3億個以上の小さな未成熟の卵が含まれていることを発見した」という短い一文が記載されていたのだという。しかしこの「未成熟の卵」は「これから産み出される卵」として数えないことから3億の卵を一度に産む話は正しいとは言えないそうだ。元記事ではこの論文をきっかけに、伝言ゲームのように内容が脚色され、正しさを欠いたまま広がってしまったとしている。

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Source: スラッシュドット