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JAMSTEC、南海トラフ広域ゆっくり滑りリアルタイム観測のために設置したセンサーをDONET2に接続する航海を実施

JAMSTEC は南海トラフにおける「ゆっくり滑り」の新たな観測点構築を進めているが、11 月に地球深部探査船「ちきゅう」を用いて設置した観測センサーと地震・津波観測監視システム (DONET2) の接続を行うそうだ
(プレスリリース)。

JAMSTEC では南海トラフ地震発生帯の巨大地震発生に関連があるとされるゆっくり滑りの検知に向けた研究開発に取り組んでおり、東南海地震の震源域である熊野灘の 3 か所で海底掘削孔内に設置した観測センサーを地震・津波観測監視システム (DONET1) に接続して海底地殻変動のリアルタイム観測を実施している。

「ちきゅう」が新型の観測センサーを設置したのは紀伊水道沖海底約 500 m の 1 地点で、南海地震の震源域における初めての設置となる。JAMSTEC は 12 月 28 日に開始した東北海洋生態系調査研究船「新青丸」の航海で無人探査機 (ROV)「ハイパードルフィン」を用いて海底ケーブルを敷設し、この観測センサーを DONET2 に接続するとのことだ。

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Source: スラッシュドット