headless 曰く、
アイルランド・ダブリンにある Microsoft のデータセンターでは、電源バックアップ用の UPS システムから電力網への給電を可能にする技術が導入されているそうだ
(Innovation Stories の記事、
Neowin の記事、
The Register の記事、
The Verge の記事)。世界各地の電力網は供給予備力を確保するため火力発電に依存することが多い。35 % の電力を風力発電でまかなうアイルランドでも同様だ。電力網との相互給電が可能な UPS システム (G-UPS) を用いることで供給予備力の一部を置き換え、炭素排出量の削減が可能となる。Microsoft の依頼による Baringa の試算によれば、G-UPS を使用することでアイルランドの電力会社による 2025 年の二酸化炭素排出量の 5 分の 1 に相当する 200 万トンの排出量を削減できるという。アイルランドの最終消費者が負担している供給予備力を維持するための数千万ドルにおよぶコストも削減される。さらには火力発電を稼働させるために再生可能エネルギーの出力を低下させる必要も少なくなるとのこと。G-UPS システムは年内にも利用開始するとのことだ。
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Source: スラッシュドット