ここ数週間の間に、TikTok上に注意欠陥多動性障害(ADHD)の自己診断と服薬を促す広告が大量に掲載されて問題になっているという。ADHDは学齢期の子どもの約3~7%が抱えるといわれているが、こうした子どもたちに対してTikTokなどのSNS上でメンタルヘルスや発達障害に関する不安を煽り、不適切な自己流の診断をさせ、薬物を販売しようとする行為が横行しているのだという(Media Matters、NBC NEWS、GIGAZINE)。
問題となった広告ではADHDと肥満を関連付け、ADHDの成人は肥満率が5倍となるといった内容で、写真に関してもジャンクフードに囲まれた人物を映したものを使用していたという。その上でメンタルヘルスの障害を治療することが過食を防ぐといった内容となっていたとされる。こうした広告は危険な副作用を持つADHDの薬が不適切に使用されたり、ユーザーを別の形で追い込んでしまう可能性がある。
あるAnonymous Coward 曰く、
# 誰にでもある特徴を元に病気扱いし役に立たない治療を売りつけるよくある詐欺が横行しているらしい
# ついでに言うとうつとかこのての精神疾患・障害は診断基準未満でも日常生活に十分支障が出る
# 肺炎の重症みたいなものなのだが何にしてもちゃんとしたところで見てもらおうという話
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Source: スラッシュドット