headless 曰く、
COVID-19 パンデミックが続く中、米国では RS ウイルス (RSV) 感染症の症例が増加しており、季節性インフルエンザと合わせて 3 種の呼吸器感染症による「トリプルデミック」が懸念されている
(CBS News の記事、
Yahoo Life の記事、
San Francisco Chronicle の記事、
TODAY の記事)。疾病予防センター (CDC) の調査によると現在、RSV 検出と RSV に関連した緊急外来受診と入院が複数の地域で増加しており、一部の地域では季節的ピークのレベルに近付いているという。RSV は一般的な呼吸器感染性ウイルスであり、米国のほとんどの子供は 2 回目の誕生日までに一度は感染するそうだ。
現在のところワクチンや抗ウイルス剤は存在せず、RSV 感染症に特化した治療法もないが、感染から 4 ~ 6 日後に現れる症状は軽い風邪のようなもので、多くの人は 1 ~ 2 週間で回復する。ただし、幼児や高齢者の場合は特に重症化リスクが高く、米国の 1 歳未満の子供では細気管支炎や肺炎の最も一般的な原因になっているとのこと。
米国内の小児科病棟は 4 分の 3 以上が満床になっており、アリゾナ州やロードアイランド州では 100 % の小児科病院が満床だという。また、インフルエンザもピークシーズンの 12 月を待たずに感染者が増加している。このいわゆる「トリプルデミック」により、休校となる学校も増加しているとのことだ。
| 統計
| サイエンス
| 医療
| アメリカ合衆国
|
関連ストーリー:
ワクチン接種5分後に体調急変し死亡、現場にアナフィラキシー対応可能な医師が居らず
2022年11月14日
COVID-19 パンデミックによるシステム管理者の仕事への影響、何がある?
2022年11月12日
国内の COVID-19 感染者数、累積 2,000 万人を超える
2022年09月10日
季節性インフルエンザのアウトブレイク発生、湿度の閾値が州によって異なるとの研究成果
2022年03月07日
モデルナ、インフルエンザ用 mRNA ワクチンの臨床試験を開始
2021年07月10日
乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症が急増。コロナ対策の影響か
2021年06月16日
Source: スラッシュドット