PayPayから決済システム利用料を10月1日から有料化を行うことを告知する「PayPay決済システム利用料の有料化について」という案内メールが届いているようだ(トリニティ代表Hossy氏の関連ツイート)。有料化についてはPayPayの公式サイト上でも告知が行われているが、具体的な利用料率に関しては2021年8月31日に変更するとしている。
利用料率変更の背景については、スマートフォンアクセサリーなどを展開するトリニティのブログが詳しい。PayPayはQRコード決済では圧倒的なシェアを持っている。その原動力となったのは、キャッシュレスポイント還元事業など施策や営業チームなどによる導入支援などもあったとされる(トリニティ)。
PayPayはLINE Payと統合される関係もあり、昨年8月に公正取引委員会が合併について審査をしたデータが公開されている[PDF]。それに記載された「コード決済事業市場シェア」のデータによれば、PayPayだけで55%、LINE Payを加えると2020年1月の段階では60%のシェアを獲得することに成功した。反面、PayPayの決算は営業利益が834.6億円の赤字となっているという。
こうした大規模な先行投資を回収する値上げと見られる。ただPayPay普及が進んだのは、現行の手数料無料の部分も大きいので、手数料が有料化された場合、加盟店舗の離脱につながる可能性もあると見られる。
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Source: スラッシュドット