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NTT、光ファイバー1本で電力供給と10Gbpsの通信を同時実現する実証実験に成功

NTTと北見工業大学は8月29日、光ファイバーケーブル1本で14km離れた場所に1Wの電力を供給しつつ、10Gbpsの高速通信を実現する実証実験に成功したと発表した。この実験では、光ファイバーケーブルの通信速度に影響を与えずに電力供給が可能となる「マルチコア光ファイバー」を使用している(NTTリリースImpress Watch)。

このマルチコア光ファイバーは、通信用と電力供給用の2つの光信号を独立して伝搬させることができ、通信と電力供給を同時に行える特性を持っているとされる。これにより、遠隔地においても通信と電力供給が可能となる。

従来の光給電技術では、長距離での電力供給が難しく、通信速度にも影響を及ぼす問題があったが、マルチコア光ファイバーではこれらの課題を克服し、1Wの電力を14km先に供給しつつ、10Gbpsの通信速度を実現した。将来的には災害時の緊急通信や電力供給、光通信が未整備の地域での利用など、さまざまな場面での活用が期待されているとのこと。

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Source: スラッシュドット