ガジェット

Linux Foundation から支援を受けることの是非、FOSS コミュニティで意見が分かれる

Linux Foundation (LF) の支援を受けることの是非について、FOSS コミュニティで意見が分かれているそうだ
(The Register の記事)。

LF の Open Source Security Foundation (OpenSSF) では、20 年以上にわたって重要な FOSS 開発者ツールをサポートしてきた Sourceware に支援を申し出ているという。OpenSSF の目的はモダンな IT インフラを Sourceware プロジェクトに提供することでオープンソースソフトウェアのセキュリティを改善することだ。

Red Hat が提供する Sourceware のインフラを利用してきた GNU Toolchain Infrastructure (GTI) は 9 月、LF の提供するインフラに移行する計画を示している。しかし、Sourceware コミュニティのメンバーの中には OpenSSF の支援を受けることで企業からの影響が強まることを懸念する人もいるようだ。そのため、よりソフトウェアの自由に一致するとの考えで、Software Freedom Conservancy (SFC) の支援を受けることも提案されている。

LF は非営利組織だが、Microsoft や Oracle などがプラチナメンバーに名を連ねる。そのため、非営利組織の中でも営利企業の共通の利益を追求する業界団体のようなものだと SFC の Bradley M. Kuhn 氏は指摘する。また、オープンソースの定義を書いた Bruce Perens 氏は 2017 年、LF の状況を「樹木の代弁者だと主張する木こりのようだ」と評している。

一方、SFC は Google や Mozilla などがスポンサーに名を連ねているが、組織としては慈善団体だ。Kuhn 氏はソフトウェアの自由が保てるかどうかについて、非営利組織とのガバナンスの違いが重要だと述べている。なお、Red Hat は LF のプラチナメンバーであり、SFC のスポンサーでもある。

すべて読む

| Linuxセクション

| Linux

| オープンソース

| Linux ビジネス

| お金
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

SFC、FOSS 開発者に GitHub の使用をやめるよう呼びかけ
2022年07月03日

log4j問題等を受け、米政府がGAFAやApacheらを集めたOSSセキュリティサミットを開催
2022年01月18日

GNU C Library、Y2038対策でレガシーABIに64ビット時刻のサポートが追加
2021年06月18日

Bruce Perens氏、OSI理事になるために署名活動を展開中
2008年03月21日

glibc-2.4 リリース
2006年03月07日

SCOの「証拠」に対する Bruce Perens 氏の反論
2003年08月23日

Source: スラッシュドット