ガジェット

Linuxの起動を29万2612回も繰り返し、1000回に1回発生するバグの原因を特定

Red Hat Linux開発者のリチャード・M・W・ジョーンズ氏は、Linux v6.4の起動時にハングアップするバグを発見し、原因特定のため29万2612回もLinuxを再起動して検証を実施したそうだ。彼はバグの原因を特定するためにさまざまな試行を実施したが、その結果、1000回に1回の割合で起動時にハングアップが生じることが判明したという(WM JonesGIGAZINE)。

調査の結果、起動時の問題を引き起こしていたのは、カーネルコンソールにタイムスタンプを表示する「printk time」の変更だったとしている。同氏によるとLinux v6.0とv6.4-rc6を比較することで、ブート時のハングアップの原因を絞り込むことができたと述べている。なお、この起動バグはAMD製CPUよりもIntel製CPUのマシン環境のほうが発生頻度が低かったとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

再現しにくいバグや、再現はするものの原因を特定するのが困難なバグを調べたことがあれば、話せる範囲で語ってもらえませんか?

どのように再現させたか、どういう風に原因を特定したのか、またはバグの解決に付随するトンデモエピソードがあれば、ぜひとも聞いてみたい。

すべて読む

| Linuxセクション

| Linux

| プログラミング

| バグ
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

m68k用Linuxに実装されたstrcmp()のコードにバグ。12年間気がつかず
2022年12月28日

リーナス・トーバルズ氏が使用するPCのメモリ不良のためLinuxカーネルの開発が滞る
2022年10月12日

Lotus 1-2-3、Linux に移植される
2022年05月27日

Linux 5.15 でマージされた NTFS3 ドライバー、既に orphan 化との指摘も
2022年05月03日

Linuxゲーマーはバグの報告率が多く、かつレポートの質も高い
2021年10月29日

Source: スラッシュドット