Google が Chrome の HTTPS 接続時に表示するアイコンを現在の「ロック」アイコンよりもセキュア感を与えにくい「チューン」アイコンへ変更する計画を示している
(Chromium Blog の記事、
Neowin の記事、
The Register の記事、
Android Police の記事)。
ウェブブラウザーでは Netscape の初期のバージョンから HTTPS 接続時に南京錠をデザインした「ロック」アイコンが表示されてきたが、ほとんどの接続が HTTPS となった現在では誤ったセキュア感を与える表示との見方もある。以前は多くのブラウザーがロックアイコンとともに表示していた「保護された通信」のようなテキストは廃止されたが、今でもロックアイコンをサイトを信頼できるかどうかの基準にしているユーザーは多いようだ。
Google は Chrome 93 でロックアイコンをよりニュートラルなドロップダウンボタンのような表示に置き換える実験をしており、スライダーを並べたようなデザインの「チューン」アイコンもこれを踏襲したものになる。選定理由としては、コントロールや設定を示すアイコンであり、クリックして使用するコントロールだとわかりやすいことや、信頼性の高さを示唆しないことが挙げられている。
新しいアイコンは 9 月リリースの Chrome 117 で投入予定だ。Chrome Canary では chrome://flags で「Chrome Refresh 2023 (chrome://flags#chrome-refresh-2023)」を Enabled にすることで新しいアイコンの表示を試すことができる。ただし、新しい表示は開発途中のものであり、最終版とは異なる可能性があるとのことだ。
| Chrome
| 暗号
| IT
|
関連ストーリー:
Google、Chrome 94 以降で HTTPS 優先モードを導入する計画
2021年07月18日
GoogleのHTTPSへの移行プロモーションは正しくないのか
2018年07月04日
Chrome 69ではHTTPS接続ページの「保護された通信」という表示が削除される
2018年05月20日
FirefoxとChrome、パスワード入力フィールドを含むHTTP接続のページで警告を表示
2017年01月28日
Chrome 46ではSHA-1証明書などを利用したHTTPSはHTTPと同様の表示になる
2015年10月17日
Source: スラッシュドット