Apple は 7 月 27 日、App Store で公開するアプリがプライバシーマニフェストに使用理由を宣言する必要のある「理由が求められる API」のリストを公開した
(Apple Developer のニュース記事、
9to5Mac の記事、
Ars Technica の記事、
API リスト)。
WWDC23 で発表された「理由が求められる API (Required reason API)」は、フィンガープリンティングに悪用される可能性がある API をグループ化した新しい API のカテゴリーだ。アプリでこれらの API を使用する場合、フィンガープリンティング以外の承認される理由を選択する必要があり、選択した理由に沿ってのみ使用可能となる。
理由が求められる API としては、ファイルのタイムスタンプ取得 API とシステムブートからの経過時間を取得する API、ストレージの空き領域を取得する API、アクティブなキーボードの一覧を取得する API、ユーザーのデフォルトデータベースにアクセスする API となっている。承認される理由は取得した情報をユーザーのために表示する、状況によってアプリの動作を変えるといったものが挙げられている。
2023 年秋以降、理由が求められるAPIを使用し、承認される理由を宣言していないアプリを App Store Connect にアップロード (新規・更新) するとデベロッパーに通知される。2024 年春以降はアップロードする際に承認される理由の宣言が義務付けられるとのことだ。
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Source: スラッシュドット