香港城市大学と米ジョージ・メイソン大学に所属する研究者らは、スマートフォンのディスプレイ内指紋センサーから指紋データを盗み出し、3Dプリンタで偽の指紋を作成する攻撃方法を発表したそうだ(ITmedia)。
この攻撃では、盗んだ指紋データをもとに3Dプリンタで造形した偽の指紋を指に貼り付け、その偽の指紋を使って生体認証を騙ることが可能だという。研究ではユーザーがディスプレイ内指紋センサーを押す際に放出される電磁波を専用装置で検出、それをもとに3D指紋ピースを作成したという。
この攻撃は被害者の指紋情報を事前に知らなくても実行可能で、ハードウェアやソフトウェアを侵害する必要もなく、高価な装置も不要。かつ異なる種類のスマートフォンでこの攻撃が実行可能であり、指紋画像を50.3%から75.0%の範囲で復元する能力が示されたとしている。
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Source: スラッシュドット