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竹筋コンクリートを復活させる

鉄筋の代わりに竹を使った建築物は、現在ではあまりイメージが良くないが、新和設計と日本大学工学部を中心に構成する竹筋(ちっきん)コンクリート協議会は、新たな技術を用いた竹筋コンクリートを開発したという。元記事によると、新たに開発した竹筋コンクリートは、鉄筋コンクリートの60―70%の強度で実用化できるという。竹筋コンクリートは昔は国内で広く使われていたが、戦後に鉄が使えるようになり衰退したのだという。今回のプロジェクトは、竹を使った環境にやさしいコンクリートを復活させる目的があるとしている(ニュースイッチ)。

このプロジェクトでは短期間で成長し、5年で枯れる竹の特性を活かすという。竹は内側の強度が弱く外側が強い。竹の弱い部分を削り、外側の根元部分を活用。竹材を曲げて組み上げ、コンクリート構造物に仕上げる開発を進めてきたという。この結果、切削加工機で竹を削り、10ミリメートル厚の竹を格子状に組み上げる手法を確立したとしている。これまでの実証実験では、鉄筋コンクリートの60〜70%の強度で利用可能であること、日本産業規格(JIS)の加重データにも合致していることが確認されている。最初に孟宗竹と真竹を利用して実用化を目指す考え。

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2023年03月27日

Source: スラッシュドット