プログラミング言語「Python」の大規模イベント「PyCon APAC 2023」で、京都大学国際高等教育院の喜多一教授が基調講演を行い、Pythonを使ったプログラミング教育の実態を明らかにした。喜多教授の授業は反転授業形式で、学生が宿題をもってきて一緒に検討するスタイル(日経クロステック)。
喜多教授は、受講生の多くはプログラミング初心者であり、「x=x+1」などの基本的なコードに戸惑うこともあると話す。「x=x+1」は、プログラミングを知っていれば変数の実装だということが分かるが、初めてプログラミングに触れる学生はこれを方程式だと考え、解けないと悩む。一方、数学を知っているため、xを変数として使うことには慣れている。このため授業では、まず「これは方程式ではない」というところから解説していくという。
コースではエラーに対処する能力にも力を入れている。エラーに遭遇した学生の反応は「エラーメッセージを読まない」「学習をやめてしまう」に二分される傾向にあり、こうした事態を避けるために、典型的なエラーをわざと起こして学生に経験させているという。
nemui4 曰く、
大学一年向けのPythonを使ったプログラミング学習コースでの苦労話
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Source: スラッシュドット