学術誌「Geochemical Perspectives Letters」に10月23日付けで発表された論文によると、月の年齢に関して新たな研究によって約44億6000万歳と判明したそうだ。これまでの定説よりも約4000万年古いことが分かった。この発見は、アポロ計画によって持ち帰られた月の岩石サンプルを調べ直すことによって得られたという(Geochemical Perspectives Letters、ナショナル ジオグラフィック)。
月の年齢を特定するために使用された鉱物は、ジルコンと呼ばれるもので、ジルコンの結晶は、何十億年にもわたって風化することなく、それが誕生した当時の化学的、地質学的な情報を保持しているという。今回の研究により、月が形成された約44億6000万年前は、太陽系が誕生したとされるおよそ45億7000万年前により近い時期であることが分かったとされる。
月が固まった時期が特定されれば、将来の研究者が月の進化をモデル化する際の基準点にできる。月がなぜ今のような姿をしているのか解明するうえで役立つとしている。
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Source: スラッシュドット