キヤノンは13日、ナノインプリントリソグラフィ技術を使用した半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」を発売したと発表した。この装置は、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)技術を採用、シンプルな仕組みで微細な回路パターンを形成できるという特色を持っている(キヤノン)。
従来の露光技術では、ウエハー上に塗布されたレジスト(樹脂)に光を照射し回路を焼き付けるが、新製品では、マスクをウエハー上のレジスト(樹脂)に印鑑のように直接押し付け、マスクに刻まれた回路パターンを正確に転写する方式を採用した。従来の方法と異なり、光学系の介在物がないため、微細な回路パターンを正確に再現できる。具体的には、最先端ロジック半導体製造レベルの5ナノノードに相当する最小線幅14nmのパターン形成ができるという。
| テクノロジー
| ハードウェア
|
関連ストーリー:
イスラエルでの戦争勃発で、世界の半導体供給などに懸念も
2023年10月12日
日米蘭、半導体製造装置の対中輸出規制で合意
2023年02月01日
中国半導体大手「SMIC」が7nmチップ生産が可能に。米規制すり抜け
2022年07月27日
台湾経済部、ロシアとベラルーシに対し半導体製品の輸出制限へ
2022年06月03日
Source: スラッシュドット