映画館運営大手のTOHOシネマズが、映画配給会社に不当な圧力をかけた疑いが浮上している。再発防止策などを含む改善計画を公取委に提出していたことが9月27日に判明したという(産経新聞、日刊スポーツ)。
複数の報道によると、TOHOシネマズは、映画配給会社に対し、他の映画館運営会社よりも優先的に作品を配給することや、他社の映画館に配給しない条件を要求。これに応じなければ取引しないという圧力をかけていたと見られている。このため公正取引委員会は独占禁止法違反で同社への調査を進めていたとされている。
これを受けて、TOHOシネマズ側は上記のような要請をおこなわないことと言った再発防止策などを公正取引委員会に提出したとされている。なお、TOHOシネマズは9月27日、報道内容は当社及び東宝株式会社が発表したものではないとした上で、
当社が公正取引委員会の調査を受けていること及び、当社と映画配給会社との取引関係に関して「確約計画の申請」を行ったことは事実
と事実上認める発表をおこなっている(一部報道について)。公正取引委員会が改善計画を認定すれば、排除措置命令などは行われず、調査が終了することになるとのこと。
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Source: スラッシュドット