フランス競争当局 (ADLC) は 9 月 27 日、グラフィックスカード分野での反競争行為が疑われる企業の拠点に対し、予告なしの家宅捜索を裁判所の承認を受けて前日実施したことを明らかにした
(プレスリリース、
The Register の記事、
Neowin の記事、
The Next Web の記事)。
本件は 6 月に公表されたクラウド市場における競争の調査報告書の内容を受けたものだという。ADLC では捜査対象となった企業名を明らかにしていないが、同日 NVIDIA への家宅捜索が行われたことが報じられている。報告書では今後のクラウド市場で競争に影響を与える可能性のある項目として、ChatGPT などの大規模言語モデル (LLM) などが挙げられており、生成 AI ブームの恩恵を受けて大きく成長した NVIDIA が捜査対象になったとみられる。
今回の家宅捜索は違法行為の存在を前提として行われたものではなく、必要に応じて本格的な捜査を行うとのことだ。
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Source: スラッシュドット