ガジェット

カリフォルニア州の修理する権利法案が可決

米カリフォルニア州下院は 12 日、修理する権利法案 (SB-244) を可決した
(The Verge の記事
The Register の記事
CALPIRG の記事

採決結果)。

SB-244 はデジタル電子機器や家電製品の修理する権利を定める法案で、50 ドル以上の製品の修理に必要な資料や部品、工具などを適切な条件で提供することをメーカーに義務付ける。ただし、メーカーが企業秘密の開示や知的財産のライセンス供与をする必要はなく、サードパーティ修理業者は顧客に対しメーカー認定業者でないことの開示や、非純正部品を使用する場合にはその開示も必要となる。

このような内容が盛り込まれたためか、他州の修理する権利法案に強く反対するロビー活動を展開してきた Apple も支持に回っている。SB-244 が成立すれば、デジタル電子機器の修理する権利を定める州法としてはニューヨーク州ミネソタ州に続く 3 例目、家電製品の修理する権利を定める州法としてはミネソタ州に続く 2 例目となる。州上院では 5 月に可決しており、あとはギャビン・ニューサム知事が 10 月 14 日までに署名すれば成立する。

すべて読む

| ハードウェアセクション

| モバイル

| ハードウェア

| 政治

| ハードウェアハック
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

スマートフォンのセルフサービス修理、興味ある?
2023年09月07日

Appleがカリフォルニア州の修理する権利法案を一転支持、iFixitはベルリンの壁崩壊に例える
2023年08月26日

米ミネソタ州で修理する権利を定める州法が成立、家電を含む幅広い製品が対象に
2023年05月31日

米ニューヨーク州の「修理する権利」法案、難しい妥協の末に成立
2023年01月02日

米連邦取引委員会、家電製品の修理マニュアル提供をメーカーに義務付けるかどうかなどについて意見募集
2022年10月25日

米連邦取引委員会、消費者の修理する権利を制限する文言を保証規定から削除するよう 2 社に命令
2022年06月26日

米非営利組織によるノート PC と携帯電話の修理しやすさスコア、Apple が他を圧倒する低さに
2022年03月11日

修理する権利を促進するジョー・バイデン米大統領、Apple と Microsoft の変化に言及
2022年01月30日

Apple、非認定修理業者がディスプレイを交換した iPhone 13 でも Face ID をブロックしない計画
2021年11月14日

ジョー・バイデン米大統領、修理する権利やネットの中立性促進を命じる大統領令に署名
2021年07月11日

米FTC、消費者の修理する権利をメーカーが制限しているとする報告書を公開
2021年05月10日

欧州議会、「修理する権利」確立などを欧州委員会に求める決議を採択
2020年11月28日

独立修理業者に正規部品を提供するAppleの修理プログラム、修理業者にも顧客にも侵襲的な契約との批判
2020年02月14日

米国・カリフォルニア州でも「修理する権利」法制化の動き
2018年03月11日

バッテリーの取り外しを困難にすることを禁じる米ワシントン州の「修理する権利」法案
2018年01月30日

iPhoneのバッテリー問題を受け、米国で勢いを増す「修理する権利」法制化の動き
2018年01月23日

米国で「修理する権利」法制化の動き、複数の州に広がる
2017年02月18日

Source: スラッシュドット