Forbes JAPANの記事によると、近年、企業が人材の採用プロセスに人工知能(AI)を活用したチャットボットを採用する事例が増えているそうだ。これらのAI面接ボットは、応募者をフィルタリングし、面接の日程を調整することが主な役割だ。すでにマクドナルド、ウェンディーズ、CVSヘルスなどの企業が、アリゾナ州のスタートアップ企業Paradoxが開発した「Olivia」や、サンフランシスコの企業Myaが提供する「Mya」などのチャットボットを利用しているという(Forbes JAPAN)。
しかし、これらのボットにはいくつかの問題点も指摘されている。採用チャットボットは、ChatGPTのような高度なものではなく、「フォークリフトの使い方を知っていますか?」や「週末に働けますか?」といった初歩的な質問をするのだという。加えてバグが多く、フリーズすることもあるらしい。さらに、人種や性別に関する偏見がボットの訓練データに影響を与える可能性も指摘されている。
ただ、このようなAIを用いた採用ツールは採用コストを削減する手段として企業にとって魅力的だ。一方で候補者を選別する上で、性格テストに頼っている企業もあるとされ「AIが判断した人格が原因で、不採用になる場合もある」との調査も出ているとのこと。ただ一部の求職者からは、ボットとの会話によって少なくとも申請が受け付けられたことを確認できるメリットもあるとの声もあるようだ。
| ビジネス
| 人工知能
|
関連ストーリー:
ハリウッドで俳優および脚本家労組がストライキ中。デッドプール3などの撮影に影響
2023年07月19日
AI 活用、孤独を感じる?
2023年06月18日
Cortana、AIに仕事を奪われる
2023年06月06日
週刊プレイボーイからAI生成モデルのグラビア写真集発売
2023年06月02日
ChatGPT を活用して複数のフルタイム勤務をこなす人たち
2023年04月23日
Source: スラッシュドット