プロテリアル(旧日立金属)は24日、高性能フェライト磁石「NMF-15」を使用したモーターの実機を試作・評価した結果、従来のネオジム磁石を使ったモーターと同等レベルの100キロワット超の出力が確認されたと発表した。同社は2022年12月に、シミュレーション上でフェライト磁石モーターの最適化設計により、従来のネオジム磁石を使用した駆動モーターと同等以上の出力が得られることを確認していた(プロテリアルリリース[PDF]、ニュースイッチ)。
その後、フェライト磁石モーターの実機を試作・評価した結果、BEVやPHEVに適用可能な、100kW を超える高出力が得られることを確認した。モーターの高速回転時の渦電流損失の抑制にも寄与するほか、フェライト磁石の活用により資源リスクを低減し、コストの抑制にも寄与できるとしている。
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Source: スラッシュドット