米ニューヨーク市の地下鉄を運営する都市交通局 (MTA) では、一部の駅で AI を利用して無賃乗車人数をカウントするシステムを導入しているそうだ
(NBC News の記事、
The Verge の記事、
amNewYork の記事、
MTA の無賃乗車調査報告書 5 月版)。
5 月時点では 7 つの駅で計 8 か所の改札に導入されていたといい、自動料金徴収 (AFC) システムでカウントされる正規乗車人数と比較して無賃乗車率を算定する。導入駅での無賃乗車率はおよそ 16% となり、全駅の推定値よりも 2 ~ 3 ポイント高いという。このシステムでは改札を通り抜ける方法別に無賃乗車数をカウント可能で、52% は非常用改札口を通り抜けているそうだ。このほか、回転ゲートの乗り越え 19.7%、回転ゲートのバーを手前に引くとできる隙間のすり抜け 15.7%、回転ゲートのバー下潜り抜け 11.7%、正規入場者の後ろに張り付いてゲート通過 0.9% とのこと。
このシステムの利用は年内に 24 か所程度の駅にも拡大し、さらに拡大する計画だという。システムを開発したスペインの AWAAIT が公開している動画では、検出した無賃乗車者を監視カメラが追跡して映像を係員の端末に送り、係員が検札を行って運賃を払わせるといった流れになっている。MTA では現在のところ無賃乗車をカウントするだけに使用しており、映像は MTA のサーバーに限られた期間だけ保持されるという。無賃乗車を警察に通報することもないが、ポリシー変更の可能性については回答がなかったとのことだ。
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Source: スラッシュドット