Google は同社が Android エコシステムでの支配的な立場を悪用して反競争行為を行っているとするインド競争委員会 (CCI) の判断について、ライバルの Amazon を守るためだけのものだと主張しているそうだ
(Reuters の記事、
Neowin の記事)。
CCI は昨年 10 月、Google の反競争行為があったと判断して Google Play でのサードパーティアプリストア提供義務付けなど 10 件を Google に命じた。これを不服とする Google はインド最高裁判所へ控訴したが、最高裁では全国会社法不服審判所 (NCLAT) に判断を任せた。NCLAT ではサードパーティアプリストア義務付けのほか、競合他社への Play Service API へのアクセス制限禁止やユーザに対するプリインストールアプリのアンインストール制限禁止、アプリのサイドローディング配布への制限禁止の計 4 件を削除するようCCIに命じている。
Google はインドで Google Mobile Services (GMS) の契約条件を緩和したと報じられる一方、市場での支配的な立場を悪用などしていないと主張して最高裁に上告した。CCI の調査に Amazon は、Android をフォークした同社のモバイル OS 「Fire OS」の開発が Google の制約により妨げられているなどと答えたとのことだが、Google は Fire OS が世界的に成功していないのはユーザーエクスペリエンスの低さが原因だと反論。Fire OS を搭載した Fire Phone はインドで発売もされていないが、Amazon がインドで競争する姿勢を見せないことをCCIは「失敗」と呼び、それを Google との契約のせいにしたなどと批判しているという。CCI 側も Google が 10 件すべての命令に従うよう求めているとのことだ。
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Source: スラッシュドット