headless 曰く、
米国のリサ・モナコ司法副長官がすべての連邦検事に対し、ランサムウェアとデジタル恐喝対策強化のためのガイダンスを3日付で発行している(ガイダンス: PDF、 Reutersの記事、 The Guardianの記事、 Ars Technicaの記事)。
ガイダンスの目的は内外を問わず各地で発生しているランサムウェア・デジタル恐喝に対する情報を中央に集約し、捜査の調整を可能にすることだ。ランサムウェアやデジタル恐喝スキームでしばしば使われるカウンターアンチウイルスサービスやオンラインフォーラム・マーケットプレース、暗号通貨取引所、防弾ホスティングサービス、ボットネット、オンライン資金洗浄サービスなども対象としている。
連邦地方検事補など関連事件の捜査に割り当てられた担当者は大きな進展があるたび、司法省のコンピューター犯罪および知的財産セクション(CCIPS)と連邦検事事務局の国家安全保障およびサイバー犯罪コーディネーターへの報告が求められる。CCIPSは個別に捜査されている事件が関連すると判明した場合に各当局間の調整などの役割も担う。
これにより、ランサムウェア・デジタル恐喝対策をテロ対策と同様の優先度で行うようになるとのことだ。
| セキュリティ
| 法廷
| アメリカ合衆国
|
関連ストーリー:
富士フイルム、ランサムウェアによる攻撃を受けた可能性があると発表
2021年06月03日
米パイプラインのサイバー攻撃事件、FBIがロシアのDarksideグループが関与と判断
2021年05月11日
ランサムウェアによって奪われた機密情報で警察が脅迫される
2021年04月30日
カプコン、昨年発生の不正アクセス事件の調査結果を発表。古いVPN装置が原因
2021年04月15日
総務省の業務委託先会社がランサムウェアに感染、個人情報流出の可能性
2021年04月12日
警察庁、サイバー攻撃に関する統計を発表。コロナ禍便乗やランサムウェア関連など
2021年03月09日
ランサムウェア被害にあったスコットランド環境保護庁、身代金は支払わないと明言
2021年01月23日
Canon USA、7月から8月に不正アクセスを受けて従業員の個人情報が流出
2020年11月29日
Source: スラッシュドット