メルカリが、3Dプリンタを利用して制作されたハンドメイド商品の出品と販売に関して注意喚起をおこなっている。曰く、食器やキッチン用品などの場合、製造時にできる積層痕によって細菌が繁殖する可能性があるほか、金属摩耗でノズル片が混入する、耐熱性が低く煮沸消毒ができないため、衛生面に問題があるのだそうだ(メルカリ、Impress Watch、ITmedia)。
3Dプリンタで多いFDM方式では、植物由来のプラスチック素材であるPLA樹脂が使われることが多い。しかし、PLA樹脂はトウモロコシやジャガイモなどに含まれるデンプン質などが使われており、熱に弱い性質があることから、食器以外の商品でも使い方によっては溶けたり発火する可能性があるとしている。
今回の注意喚起は、3Dプリンタで自作した商品の販売自体を制限するものではなく、危険性がない場合は出品できるとしている。ただし、出品時には3Dプリンターで自作したハンドメイド商品であることを明記し、ユーザーがリスクを理解した上で購入できるように適切な情報提供をおこなうように求めている。
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Source: スラッシュドット