NTTは15日、撮影された画像から照明条件によらずに物体固有の反射率(アルベド)を推定することで、正確な真の色を予測する技術を開発したそうだ。これまで街並みなどを撮影した映像をデジタルデータとして取り込むと、撮影時の照明条件によって色には違いが生じ、これがAI解析の精度やユーザー体験の品質に影響が出ていることが課題としてあったという(NTTリリース、INTERNET Watch)。
今回開発した技術では、NTTが確立した固有画像分解手法を用いることで、撮影された画像から影などの照明条件に依存した成分を取り除き、照明条件によらないアルベドを推定することが可能になったとしている。固有画像分解の精度を向上させるため、太陽光の影響がないLiDARで計測した反射強度を利用した。これにより、照明条件に依存しないアルベドを推定する手がかりとなるとしている。
NTTの技術ではLiDARによる反射強度を組み合わせることで、日陰とテクスチャの区別を行いながら最高精度の教師なし学習を実現したという。これにより、超リアルなメタバース空間の構築や照明制御が可能になるとしている。
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Source: スラッシュドット