イスラエルのネゲヴ・ベン・グリオン大学の研究者らは、スマートフォンと接続する周辺機器などの電源LED(電源ランプ)をビデオカメラで撮影し、その変化から暗号化キーを盗む攻撃手法に関する研究を発表した。この攻撃は、ターゲットとなる機器の電源LEDの輝度や色が消費電力と関連して変化することに基づいているという。ビデオカメラのローリングシャッターを使用することで、電源LEDの変化を詳細に捉え、暗号化キーを推測するための情報を収集することができたとしている(ITmedia)。
この攻撃は、ターゲットの機器やその周辺機器の電源LEDが直接電力線に接続されており、フィルター、電圧安定器などの消費電力との相関を切り離す手段を持たない場合にのみ成立するという。Samsung Galaxy S8に接続されたスピーカーや16メートル離れた場所にあるスマートカードリーダーなどを用いた実験を通じて、この攻撃手法の有効性を実証したとしている。
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Source: スラッシュドット