コンピュータープログラムの著作権保護期間は長すぎると The Register が主張している
(The Register の記事)。
記事は Windows XP がリリースから 20 年以上、サポート終了から 10 年近く経った今になってライセンス認証キーの生成アルゴリズムがクラックされたことを踏まえたものだ。コンピュータープログラムは 10 年もすれば商業的価値を失うものの、多くはその後も使われ続ける。このようなプログラムをオープンソース化する企業もあるが、他社からライセンスを受けたコンポーネントを含む場合は自由に公開できない。
コンピュータープログラムの著作権保護は 1980 年代に確立し、芸術作品などと同等の保護期間が適用される。FORTRAN が最初にリリースされた 1957 年をソフトウェア産業の始まりと考えると、これまでに書かれたコンピュータープログラムで著作権保護期間が満了したものは存在しないことになる。著作権保護期間は著作者が妥当な収入を得られるように定められているが、商業的価値を失ってもサポートを続ける必要がある場合、長すぎる著作権保護期間は著作者に損害をもたらすとのこと。
そのため、コンピュータープログラムの著作権保護期間を 20 年間に短縮すれば、オープンソース化が進むだけでなく、ソフトウェア間の相互作用を理解する豊かな環境を生み出すことになるという。ドキュメンテーションの問題などもあって問題は容易に解決しないが、Microsoft が Linux
の独自ディストリビューションを公開する時代となり、ソフトウェアの著作権に関して想定されるすべての断章は再評価される必要があるとのことだ。
著作権保護期間を短縮しても満了後にソースコード公開を義務付けることはできないが、オープンソース化が実際に進むだろうか。スラドの皆さんのご意見はいかがだろう。コンピュータープログラムの著作権保護期間はどれぐらいが妥当と思われるだろうか。
| ITセクション
| YRO
| ソフトウェア
| プログラミング
| 著作権
| スラドに聞け!
|
関連ストーリー:
Microsoft、Azure用のLinuxディストリビューション「Azure Linux」を発表
2023年06月06日
Microsoft のエンジニアが愛する Linux カーネルのフィーチャー
2023年05月17日
21 年の時を経て CP/Mのライセンスが明確になり、自由な配布が可能になる
2022年07月19日
SFC、FOSS 開発者に GitHub の使用をやめるよう呼びかけ
2022年07月03日
「税金で作ったソフトのコードは公開されるべき」とする署名活動
2022年05月10日
Windows XP も 20 周年
2021年10月28日
Microsoft 独自の Linux ディストロ「CBL-Mariner」
2021年07月15日
Microsoft社内にはWindowsに「オープンソースソフトウェア」を載せないというルールがある
2020年07月31日
FSF、Windows 7をフリーソフトウェア化して「価値を高める」よう求める
2020年01月28日
Windows XPのシェア、4月も4分の1以上を占める
2014年05月03日
ついにWindows XPのサポートが終了
2014年04月09日
英政府、Windows XPの有料サポートを550万ポンドで契約
2014年04月06日
Windows XPは2010年まで販売続行
2008年06月05日
Windows XPの深夜販売盛り上がらず
2001年11月16日
Source: スラッシュドット